続けることを、続ける。
熊本の鉄の作家さん、藤本高廣(ズベ)さん。ズベさんの作品はいわゆる「鉄くず」を何か別の生き物のように見せてくれる。しかもほとんどの場合ソレはとてもかわいい。鉄くずという、男性的なゴツゴツした立体が、愛嬌のある表情を見せる。かわいらしい眼で見つめられるのだ。鉄くずなのに。
人が生きる。人生。
私たちは視点を変化させながら、さまざまなモノゴトに耐性をつけながら、楽しみながら、かなしみながら、日々を綴る。楽しいことをさがしていると、それ以上に辛い現実にぶち当たる。それを壊して、乗り越えて、その向こうのハッピーを手に入れる。手に入れたらまた次のハッピーのために、また壁があらわれる。
大きいと思ってたモノを小さいと思えたり、たいしたことなかったハズのことが想定外にキビシかったりする。その都度、手を変え品を変え視点を変え、私たちは再生を繰り返す。
続けることを続ける。
それを難しいと感じていても、続けなければならないことは、20代の時よりも30代の時よりも、40代中盤に差し掛かった今の方がずっとある。これからもきっともっと。
そしてまた、再生する。
続けていくために。
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